セメントのできるまでゾーン

いろいろなセメントゾーン

セメントのれきしゾーン

コンクリートのかたちゾーン

コンクリートがかたまるひみつゾーン

セメントはどのくらいつかわれているの?ゾーン

かんきょうにやさしいセメントゾーン

セメントをつかうときのちゅういゾーン


  セメントって、さいしょの形は「こな」だよね。この粉をどうすれば、あのかたいコンクリートになるんだろう?
  かたまるひみつを教えて!
 
 

コンクリートのかたまりかた

 
    コンクリートを作るには、まずセメントとすなとじゃりに水をくわえて、よくねりまぜるんだよ。すると、はじめはねん土のようにやわらかく形をかんたんにかえることができるコンクリートができあがるんだ。これが時間がたつにつれて、だんだんかたくなって形を変えられなくなり、もっと時間がたつと強固きょうこなかたまりになるんだよ。

  コンクリートがかたまるのは、セメントを構成こうせいする「化合物かごうぶつ」が、水と反応はんのうして新しい化合物になるからだよ。このセメントと水の反応のことを、「水和反応すいわはんのう」とよび、新しい化合物のことを「水和物すいわぶつ」とよぶんだ。
  また、セメントが5〜6時間たってだんだんかたくなって、形がかえられなくなるまでを「凝結ぎょうけつ」、かたまりがさらにかたいかたまりになることを「硬化こうか」というんだよ。

  コンクリートは、時間がたつにつれてかたくなるんだけれど、そのかたさのていどを「強度」というんだ。強度は、時間の経過けいかとともに、水和反応が終わるまで何10年と大きくなるんだよ。最終強度さいしゅうきょうどを100%(パーセント)としたばあい、セメントと砂とじゃりと水をねりまぜてから、大体28日で強度が最終強度の80%くらいになるので、28日でりっぱな大人になった、ともいえるんだ。でも、かたくなるはやさは、気温きおんによってもちがうんだ。さむいきせつにはおそくなるんだよ。
 
 

かたまる時にあつくなる!?

 
    セメントと水が「水和反応」する時にはあつくなるんだ。化学反応かがくはんのうがおこっているからだよ。このねつの高さは、まぜる水のりょうや、セメントの粉の大きさや成分せいぶんによって、かわるんだ。この熱を「水和熱」というんだよ。
 
  なるほど!水がかわいてコンクリートがかたまるのではなく、水とセメントが化学反応するので、かたまるんだね。よくわかったよ。