低炭素社会の実現に向けた取り組み

セメント産業は、カーボンニュートラルの実現に向け、更なる省エネルギー化や、エネルギーの非化石化率の向上を行いながら、長期ビジョンに掲げた目指すべき対策の実現に取り組んでいます。

sample

出所:国立環境研究所温室効果ガスインベントリオフィス
「日本の1990-2021年度の温室効果ガス排出量データ」(2023.4.21発表)
引用:全国地球温暖化防止活動推進センター
ウェブサイト(http://www.jccca.org/

  左図は、我が国の部門別の二酸化炭素排出量を示しており、この中で、工業プロセスの排出量の多くと、産業部門の約6%がセメント産業から排出される二酸化炭素です。
  工業プロセスとしての二酸化炭素の排出は、クリンカ製造の原料として欠かすことのできない石灰石を多量に使用するため、石灰石中のCaCO3の脱炭酸による二酸化炭素排出が避けられません。
  一方、図の産業部門に含まれる二酸化炭素の排出量はセメント製造に用いる化石系エネルギーの使用によるもので、セメント産業からの二酸化炭素の排出の割合はプロセス起源が六割、エネルギー起源が四割となっています。エネルギー多消費産業であるセメント産業は古くから省エネルギーの推進により化石エネルギーの使用量を減らし、エネルギー起源の二酸化炭素排出量の低減に努めるべく自主的な活動であるカーボンニュートラル行動計画を推進しています。
  また、我が国の目指すカーボンニュートラルの実現に貢献するためには、2022年3月に改訂公表した「カーボンニュートラルを目指すセメント産業の長期ビジョン」に掲げた目指すべき対策の実現に向け、国の戦略にも沿いながら種々の課題を解決していく必要があります。


sample