一般社団法人セメント協会 会長
諸橋 央典
一般社団法人セメント協会 会長
諸橋 央典
新年あけましておめでとうございます。
2026年の年頭に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。
昨年を振り返りますと、自民党と日本維新の会が連携する政治体制のもと、憲政史上初となる女性内閣総理大臣の高市総理が誕生し、日本の政治が大きく変革した年でした。
一方、私たちセメント業界では、底の見えない大変厳しい状況が続いており、2025年度のセメントの国内需要の見通し3200万トンの達成は大変厳しい状況です。高市政権のもと、公共事業の着実な実施を強く望むものであります。
国内需要が低迷する中、セメントの需要拡大は私たち業界の生き残りをかけた最優先の取り組みです。
コンクリート舗装の普及拡大はその大きな柱です。
2024年までに行いましたコンクリート舗装の普及推進のための3か年行動計画を踏まえ、コンクリート舗装推進のための活動方針を昨年定めました。直轄国道においては毎年約20キロずつ、過去10年で20%程度延伸しているという成果があります。
一方でコンクリート舗装の採用が少ない都道府県道への拡大を目指し、各県知事に対するトップセールスを始めとする普及活動にも取り組んでおります。
また、セメント系固化材への取組も重要なテーマです。大規模災害への現地調査を実施してまいりましたが、能登半島地震でも、地盤改良を行った病院では被害がなく、震災翌日から医療活動を開始できた例があります。
昨年1月の埼玉県八潮市の道路陥没事故はまだ記憶に新しいところです。老朽化する社会インフラの再整備は喫緊の課題です。また近年多発する自然災害から国民の安全を確保することも大きな課題です。私たちセメント業界は社会インフラの再整備に、より一層貢献していきたいと考えています。
さて、昨年5月にGX推進法が改正され、本年から排出権取引制度が本格稼働します。私たちセメント産業は、カーボンニュートラルの実現に向け、より一層の努力が必要となります。
引き続き、省エネ設備の導入や、エネルギー代替廃棄物の利用拡大に取り組みつつ、アンモニアや合成メタンなどの活用、CCUS技術の開発・社会実装を進め、CO₂削減を加速し、2050年カーボンニュートラルを目指します。
以上申し上げた様々な課題への取り組みに当たっては、関係各位の皆様方のご協力が不可欠です。これまで以上のご支援ご協力のほど、お願い申し上げます。
今年の干支は午です。十二支のなかでも、午は成長や成功・繁栄のシンボルとして、縁起がよいものとされています。
午と言えば「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」ということわざがあります。大変厳しい状況ではありますが、飛躍を目指して進んでいく年にしたいと思います。
本年が皆様にとって良い年になるようお祈り申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
以上