3)吸音コンクリート |
■遮音壁 |
遮音壁は、音を遮断し音の回折により減音を図る目的で設置されます。遮音壁は、反射型と吸音型に分類されますが、道路の両側に設置する場合は、少なくとも片方は吸音型とする必要があります。コンクリートを多孔質にすることによって、吸音性能を持たせることができます。
吸音コンクリートは、耐水性・耐火性・耐候性・耐衝撃性に優れています。
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■排水性・低騒音舗装 |
多孔質なポーラスコンクリートとした舗装です。雨天でも表面に水がとどまることなく、ハイドロプレーニング現象のない快適な走行性が特長です。また、路面とタイヤとの間で圧縮された空気によって生じる騒音を低減でき、反射音も軽減できます。コンクリートは、配合を工夫することによってこれらの要求に応えることができます。 |

排水性コンクリート舗装の表面
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4)水質浄化コンクリート |
川や池、湖沼などの水域では、水質汚濁に対する自然の浄化能力があります。ところが、これらの水域にたとえばコンクリート三面張りの護岸を設置すると、この自然の浄化能力は失われることが指摘され、生態系保全の意味からもコンクリートを使うべきでないという議論があります。
そこでコンクリートを多孔質にすることによって微生物のすみかを確保し、自然の浄化能力を保全する目的で開発されたのが水質浄化コンクリートです。
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