大阪城の創建は、約430年前に遡る。創建者豊臣秀吉の死後、関が原の戦い、大阪冬・夏の陣を経て荒廃。江戸期に再構築した城の天守閣も1665年の雷火により焼失、その復興は、266年もの歳月を待つことになる。1931年に竣工した天守閣は、SRC造の5層8階建て、延べ面積5000m2で楼上に金の鯱を配し地上高は53mにも達するもので、内部にはエレベータが稼動し訪れる人を驚かせたと言う。その後、1995年には、耐震補強と装飾、外壁、屋根等の老朽化に対応した平成の大改修で、往時の豪壮さを取り戻した。秀吉、家康様も胸をなで降ろし、ご満悦のことと存じる。