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響橋

響橋は、国道1号を寺尾(神奈川県横浜市鶴見区)で跨ぐ鶴見獅子谷通りに架かるRCアーチ橋。施工は1938(昭和13)〜1941(昭和16)年にか けてで、竣工から70年近く経過しているが、表面は肌理細やかでひび割れもほとんど見当たらない。当時は国の直轄工事によるものが多く、響橋も当時の内務 省横浜土木出張所横浜新京浜国道工事事務所が設計施工を行った。
 当時を知る人によるとコンクリートには良質の多摩川産骨材と統制品になる前のセメントが使われたが、施工機器は原始的な小型ドラムミキサ1台のみ。打設 の際には竹竿を使っての人海戦術だったという。厳しい時代に建設に携わった先達の情熱の賜物だが、響橋は今も平然と供用に耐えている。



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