千葉県水道事務所の付帯施設として1935(昭和12)年に建設されたRC造の水道施設であり、完成以来75年以上の長きにわたって日夜安全で良質な水道水を送り続けている。その姿は、地域の歴史的景観を成しており、特に千葉高架水槽は、他の配水塔には見られない全国的にも稀な正12角形構造で、最上部のバルコニーは古代ギリシア・ローマ建築の装飾等に見られるコーニス風に突出したデザインを装い、2007年度には国の登録有形文化財(建造物)に登録されている。またいずれの施設も土木学会選奨土木遺産に認定されている。
毎年桜の季節には、今なお現役のこれらの施設が市民に開放され、ともすれば水の大切さを忘れがちな私達の生活の中に、かけがえのない水について改めて見つめ直す機会を与えてくれている。