環境負荷の軽減や維持管理の合理化などのために、今、コンクリート舗装が求められています。我が国におけるコンクリート舗装の実績は、欧米に比較して著しく低い普及率です。また、原油価格の高騰や環境問題の面からも、今こそ、コンクリート舗装の普及率向上がなされるべきだと考えます。コンクリート舗装の持つ長所などを理解し、その特性を生かして適所に活用、普及を図る必要があります。

1.コンクリート舗装の長所・特性

  • コンクリート舗装は、アスファルト舗装に比べ、次のような長所・特性を持っており、
    わが国の現下の課題である「環境負荷の軽減」や「維持管理の合理化」が図れます。
コンクリート舗装の長所(1) ライフサイクルコスト
ライフサイクルコスト(生涯費用:建設コスト+維持管理コスト)が低廉。
コンクリート舗装の長所(2) 耐久性
耐久性が極めて高い。
コンクリート舗装の長所(3) CO2排出削減
大型車の燃費向上に効果(CO2排出量の削減)。
コンクリート舗装の長所(4) ヒートアイランド対策
アスファルト舗装に比べて最大10℃の路面温度低減効果(ヒートアイランド対策)。

2.コンクリート舗装とセメント

  • コンクリート舗装の主たる材料であるセメントは、国産材料から生産されることから、
    資源の安全保障の面からも優位です。
  • アスファルト舗装の主たる材料であるアスファルトは原油由来であるが、
    原油価格の高騰や将来の価格・生産量の動向を踏まえることが重要。
  • セメントは廃棄物・副産物を活用して生産されており、
    静脈的産業として重要な役割を果たし、廃棄物の最終処分場不足の緩和にも大きく貢献

3.わが国のコンクリート舗装の現状

  • 欧米諸国では、高速道路や重交通対応の道路に耐久性の高い舗装としてかなりの割合(15〜40%)で
    使用されているのに対し、わが国では高速道路で6%、一般国道で4%とわずかで、十分に活用されているとは言えません。
わが国のコンクリート舗装の現状
わが国のコンクリート舗装の現状

4.コンクリート舗装の新技術

  • 従来、コンクリート舗装の弱点とされてきた騒音や早期交通開放に関して、新しい技術が実用化されています。
騒音を低減できる舗装 車道用ポーラスコンクリート舗装
車道用ポーラスコンクリート舗装
早期交通解放が可能な舗装 転圧コンクリート舗装
転圧コンクリート舗装

5.コンクリート舗装の施工技術力

  • コンクリート舗装の発注量が非常に少ないことから、道路建設会社の保有する施工機械の稼働率はきわめて低く
    (20〜30%程度)かつ従事する技術者も少なくなっており、施工技術力維持の観点から、危機的状況にあります。

6.コンクリート舗装 Q&A

コンクリート舗装 Q&A
コンクリート舗装 Q&A