2026年3月25日現在
セメント協会はカーボンニュートラル実現に向けたセメントのJIS改正に取り組み、4つの品質規格と2つの試験方法規格が改正され、2026年3月23日に官報公示されました。主な改正点は「カーボンニュートラル実現に向けたセメントのJIS改正の概要」をご覧下さい。
今回のJIS改正により普通ポルトランドセメントを構成する材料のうち少量混合成分について、その合量を質量で「0%以上5%以下」から「0%以上10%以下」とされ、また、混合セメントは普通ポルトランドセメントの改正に伴い、「少量混合成分の量は、クリンカー、せっこうおよび少量混合成分の合量に対し、5%以下」を「10%以下」とされました。
セメント協会では、JIS改正前(現行セメント)の普通ポルトランドセメントとセメント工場の実機にて粉末度、鉱物組成などの調整を施した、少量混合成分10%の試製普通ポルトランドセメント(改正JISセメント)を用いたコンクリートの各種試験を実施した結果、現行セメントを用いたコンクリートと改正JISセメントを用いたコンクリートの物性は同程度でした。(「少量混合成分を増量したセメントを用いたコンクリートの基本性状(その1~その4)」をご覧下さい)今回のJIS改正の範囲でセメントの少量混合成分を増量しても同一のコンクリート配(調)合で同水準の品質および性能のコンクリートを製造することが可能です。
JIS改正により、セメントの強熱減量の規定値が削除され、少量混合成分の増量に伴い密度が小さくなります。
JIS登録認証機関へ社内規格におけるセメント受入基準値の変更申請の届出を提出される申請者におかれましては「セメントJIS改正に伴う社内規格におけるセメント受入基準値の変更申請に関する技術資料」を社内の関係者で共有し、適切に保管して下さい。JIS登録認証機関より届出に必要な書類として技術資料が含まれる場合、本技術資料を活用下さい。
・既に取得済みの大臣認定(既認定)コンクリートにおけるセメントの密度および強熱減量の品質基準を読替えて対応することを目的に、セメント協会に有識者懇談会を設置し、性能評価試験を実施した結果、改正前後のセメントを用いた大臣認定コンクリートの性能は同等と判断されました。(詳細は「JIS改正後のセメントを使用した大臣認定コンクリートの性能に関する有識者懇談会報告書」をご覧下さい)
・この試験は(国研)建築研究所と(一社)セメント協会の共同研究として実施し、2026年3月17日、(国研)建築研究所のホームページに建築研究報告No.156「JIS 改正後のセメントを使用したコンクリートの性能に関する研究」としてプレスリリースされています。
https://www.kenken.go.jp/japanese/contents/publications/report/156/index.html
・2026年3月23日、国土交通省のホームページに読替えて運用をして差し支えない旨の通知(国住指第473号)が掲載されましたので「既認定コンクリートのセメントの品質基準につきまして申請者が個別に対応する手続きは不要」です。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000042.html
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一般社団法人 セメント協会
研究所 技術情報グループ
jca_pi@jcassoc.or.jp