品質確保の方法 |
コンクリートの固まった時点で、強度など所要の品質を確保するために、コンクリート工事では、使用材料の選定、材料の使用割合(「配合」あるいは「調合」という)の決定、コンクリートの練混ぜ、運搬、打込み(「打設」という)、養生などの各工程ごとに工夫が必要です。
また、所要の形状に正確に、かつ均一にできあがる必要があります。そのためには、打設しようとするコンクリートが、その方法に適した「作業性をもった軟らかさ」である必要があります。コンクリートが硬過ぎれば、隅々まで行き渡らせるのに手間がかかったり、型枠面や鉄筋の混んでいる部分に空洞が残って(型枠をはずしたときに、コンクリートの表面に和菓子の「豆板」のような形の部分ができる場合があり、これを「豆板」あるいは「ジャンカ」と呼んでいる)しまい弱点をつくってしまいます。反面、軟らか過ぎれば粗骨材が沈んでしまったり、余った水が表面にたくさん浮いてきたりして、やはり不均一なものとなります。したがって、使用する条件に応じた適度な軟らかさのものをつくることが重要です。
工場で製造される「生コンクリート(レディーミクストコンクリート)」を建築物、橋梁、舗装、防護柵などに使用する場合や、製品工場でブロック、ポールやパネルなどの「コンクリート製品」に加工して使用される場合などがあります。
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