コンクリート舗装の普及活動


コンクリート舗装について、セメント業界ではどのように取り組んでいるのでしょうか?

 セメント業界では、セメント協会を中心として、業界の懸案であるコンクリート舗装の普及に向けた取組みを積極的に進めています。

 現在の具体的な取組み状況は以下のとおりです。


@広報・普及活動の推進

  • ・コンクリート舗装に関する理解を深めるために、「技術セミナー」を開催しています。
  • ・国、県等の発注者に対して、コンクリート舗装に関する説明活動を実施しています。
  • ・セメント協会が刊行している「セメント・コンクリート誌」に、コンクリート舗装の連載記事(2009年4月〜)を掲載しています。

A有識者との連携

  • ・日本道路協会、土木学会舗装工学委員会と連携して、コンクリート舗装の技術的課題の検討を推進しています。
  • ・舗装に関する有識者と連携してコンクリート普及に関する課題を検討しています。

B研究の推進

  • ・土木研究所等との共同研究(コンクリート舗装の合理的設計手法等に関する研究)を実施しています。
  • ・高速道路総合技術研究所との共同研究を実施しています。
  • ・新都市社会技術融合創造研究会「舗装用骨材資源の有効利用に関する研究」へ参加し、コンクリート舗装の研究を推進しています。

Cその他

  • ・セメント協会に設けられている「開発・普及委員会」において、活動方針を審議しています。
  • ・セメント協会舗装技術専門委員会により、コンクリート舗装の技術的課題の検討を実施しています。
  • ・セメント協会の委員会メンバーにより、発注者等への説明活動や普及活動を推進しています。



コンクリート舗装について、土木学会や関係協会はどのように取り組んでいるのでしょうか?

 (社)日本道路協会舗装委員会(委員長;中村俊行氏)では、道路管理者や施工会社の舗装技術者が広く活用し、コンクリート舗装の正しい適用が全国の現場で試みられることを目的に、コンクリート舗装の利点、欠点を分かりやすく解説し、コンクリート舗装の正しい適用のもとで、その普及、拡大に資するために「コンクリート舗装に関する技術資料」を2009年8月に刊行しました。この技術資料をもとに知識の普及を図るため、2009年度には全国7箇所でコンクリート舗装に関する講習会が開催され、多くの技術者が聴講しました。


 また、土木学会コンクリート工学委員会では、コンクリート舗装小委員会(委員長;西澤辰男石川高専教授)を2007年1月に設置し、設計・施工、材料、維持補修の3つの分科会を設け、コンクリート舗装の技術的課題の再検討や各種コンクリート舗装の設計法等に関する検討を進めています。

 なお、この検討には、土木研究所、東京農業大学、石川高専、セメント協会の4者が2007年度から共同で実施している「コンクリート舗装の構造設計の高度化に関する研究」の成果が反映されるなど、各機関が連携してコンクリート舗装に関する研究開発に取り組んでいます。