入 賞 者:CHIKA 様
タイトル:みーつけた!
撮影場所:西武園ゆうえんち(埼玉県所沢市)
入 賞 者:上川 一真 様
タイトル:未来を形づくる現場
撮影場所:鳥取県倉吉市
入 賞 者:さめねこ 様
タイトル:街をつなぐ道
撮影場所:浅尾沈下橋(高知県高岡郡越知町)
入 賞 者:吉田 拓史 様
タイトル:鉄壁の守り
撮影場所:びゅうお(静岡県沼津市)
入 賞 者:小出 貴夫 様
タイトル:梅雨前の放水
撮影場所:温井ダム(広島県安芸太田町)
入 賞 者:中戸 勝美 様
タイトル:備前♡日生大橋
撮影場所:日生大橋(岡山県備前市日生町)
入 賞 者:渡辺ヨシユキ 様
タイトル:波飛沫と夕暮れ
撮影場所:幕張の浜スタジアムサイド マリスタビーチ(千葉県千葉市)
入 賞 者:もっちゃん 様
タイトル:お花見
撮影場所:一本松川緑道(福岡県福岡市)
エッセイ賞
入 賞 者:平野 昌子 様
タイトル:祈り
撮影場所:神奈川県横浜市西区
コンクリート製の土砂崩れ防止壁の前に、小さなお地蔵さんが並んでいます。
かつてこの場所で、悲しい出来事がありました。
このコンクリート壁ができる前の事です。台風の影響で崖崩れが起き、崖の下にあったお堂が崩壊。若い修行僧が亡くなってしまったのです。
もし、コンクリート壁があったならば、おそらく若い尊い命が失われることはなかったでしょう。
我が国は、地形や地質・気象などの自然条件から豪雨や土砂崩れなどの災害が発生しやすい国土です。
自然に立ち向かう事は、たやすい事ではありませんが「備え」があれば被害を最小限に抑える事ができるかもしれません。
悲しい出来事を二度と起こさないために、私たちができる事は何かをしっかり考えていかなければと思いながら、お地蔵さんに手を合わせました。
エッセイ賞
入 賞 者:水野 恵嗣 様
タイトル:1974年、沈黙が語りかける
撮影場所:軍艦島(長崎県長崎市)
私が生を受けた年、ひとつの島が静かに役割を終えた。
軍艦島――かつて炭鉱の灯が夜を照らし、幾千の営みがそこにあった場所。
そのすべてが、1974年という境界で静止した。
私が歩み始めた年に、島は眠りについた。
この写真に映る景色は、単なる廃墟の記録ではない。
それは時間の残響であり、風化の奥に埋もれた「語りかけ」である。
無言のコンクリートが、確かに誰かの暮らしを記憶している。
私にとって軍艦島は、記録の中の存在ではない。
それは、同じ起点を持ったもう一つの時間だ。
この島が静かに風と海とともに刻む歳月は、私自身の歩みにどこか重なる。
過去を継承し、未来に光を投げかける役目を、この風景は果たしている。
沈黙と向き合うこと。 声なき語りを聴こうとすること。
その眼差しの在り方こそが、記憶に対する誠実な応答なのだと思う。
エッセイ賞
入 賞 者:根本 義弘 様
タイトル:宮下アーチ3兄(橋)弟
撮影場所:宮下アーチ(福島県大沼郡三島町)
奥会津の峻険な山々に抱かれた福島県三島町。
そこに、人々の生活を静かに、しかし力強く支える「宮下アーチ3兄(橋)弟」の姿がある。
コンクリートと鋼で築かれたこの三連のアーチ橋は、それぞれが異なる時代に生まれながら、奥会津の暮らしに欠かせない動脈として機能してきた。
長男のJR只見線・大谷川橋梁、次男の県道・宮下橋、そして三男の国道252号・新宮下橋。これら三つの橋は、単なる交通インフラではない。
豪雪地帯であるこの地で、冬の厳しい交通事情を克服し、日々の通勤や通学、物資の輸送を可能にすることで、人々の安全で快適な生活を守り続けている。
渓谷に優美な弧を描くその姿は、自然との調和を感じさせながらも、コンクリートという素材がもたらす確かな安定感と恒久性を物語っている。
自然の厳しさの中にありながら、日々の営みを着実に支えるこの橋梁群は、まさに縁の下の力持ち。
私たちの安全・安心な暮らしが、こうした堅牢な社会基盤の上に成り立っていることを、静かに、そして雄弁に語りかけてくるかのようだ。
エッセイ賞
入 賞 者:亜音 様
タイトル:コンクリート、その源は
撮影場所:栃木県佐野市葛生町
栃木県佐野市葛生町で採取される石灰岩の岩石薄片である。
これは、息子が中学三年生の際、初めて作製したものである。
石灰岩をスライドグラスに添付し0.03mmまで研磨すると石灰岩を形成する微化石を見ることができる。
コンクリートの源となる石灰岩はこの古生代などに生きた海の化石でできており、それは、世界中の石灰岩全てに値する。
中でも、日本で産出される石灰岩は良質なものとされる。
何故なら、日本の石灰岩が遠い温暖な海から長い年月をかけ移動し、大陸由来ではなく日本列島を形成した一部にあたるためである。
息子より説明され、頭では理解していたが、実際に薄片を作製する工程を見ていると、硬い石が研磨され、薄くなった岩石を光に透かし、その化石たちを初めて目の当たりにした時、今、地表にそびえ立つ石灰の山が、想像を超える遙か昔に海の中にあり、多くの生き物によって作られたものと実感できた気がした。
ヒトは地球での進化を経て知能を獲得し、この石灰岩をコンクリートへと変化させ、生活向上へと役立てることに成功した。
今いる自分達の街にコンクリートが存在しない場所など一切ない。
生活している上で感じることはないが、私たちの周りは地球の歴史の一部により成り立っているのである。
固く冷たいコンクリート。
でも、その源は、温かい海の中で生活した小さな生き物たちに由来する。
街にそびえるコンクリートの建物を見た時、遥か昔に生きた物たちに感謝できる気持ちを、地球の歴史の大切さに想いを馳せたい。
エッセイ賞
入 賞 者:オサラギ イヅミ 様
タイトル:守護者の仕事
撮影場所:静岡県静岡市清水区
潮騒が轟き、荒れ狂う波が防潮堤に叩きつけられる。
白く砕け散る水飛沫の向こうに、確かに立ち続けるものがある。
それは自然の猛威に抗い、私たちの暮らしを守り抜くコンクリートの防潮堤だ。
海と共に生きる日本において嵐や高波は避けられない現実である。
しかし、その脅威から沿岸の町や人々の命を守るのは決して目立つことのないコンクリートの力だ。
普段、私たちは散歩道から見える水平線や、漁港の穏やかな景色に心を癒されている。
その裏側で、何十年にもわたり風雨にさらされながらひび割れひとつ許さず海岸線を支えてきた構造物がある。
そこには、安心して暮らせる日常を陰で支える存在としてのコンクリートの姿がある。
激しく打ち寄せる波を受け止めしぶきを散らしながら立ち続けるその姿はまるで「見えない盾」のようだ。
私たちは意識せずともその堅牢さの上に暮らしを築いている。
災害大国と呼ばれる日本において、安心できる港町や安全な海辺の暮らしは、セメントとコンクリートがあって初めて成り立つものだ。
波を受け止め今日も変わらず町を守り続ける防潮堤。
その存在は人知れず働く質実剛健な守護者の証である。
入 賞 者:蘭 様
タイトル:毎日を支える
撮影場所:新幹線高架(熊本県宇城市)
入 賞 者:吉田晃夫 様
タイトル:不動大橋朝霧
撮影場所:八ッ場ダム(群馬県吾妻郡)
入 賞 者:Kanta Takebe 様
タイトル:誰もいない大学
撮影場所:北海道大学(北海道札幌市)共用実験棟 都市建築スタジオ棟・オープンラボ
入 賞 者:blue_mint 様
タイトル:渓谷の門守
撮影場所:出し平ダム(富山県黒部市)
入 賞 者:おむち 様
タイトル:連なる砦
撮影場所:三の沢(鳥取県大山町)
入 賞 者:北のやましろ 様
タイトル:回廊の道
撮影場所:大君ヶ畑洞門(滋賀県多賀町大君ヶ畑)
入 賞 者:十河 咲真 様
タイトル:モダニズム
撮影場所:旧上野市庁舎(三重県伊賀市)
入 賞 者:シンプリー 様
タイトル:空へ掛ける道
撮影場所:大阪府高槻市
入 賞 者:yuka 様
タイトル:夏の思い出
撮影場所:池田湖水際公園(徳島県三好市)
入 賞 者:じゅんいち 様
タイトル:護る
撮影場所:福井県越前町厨漁港(福井県丹生郡)
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2022年度 第1回 〈テーマ…私たちの安全・安心を支えているコンクリート〉