自主的な行動計画
■ 環境自主行動計画
セメント産業は、日本経団連の「環境自主行動計画」の呼び掛けの元、多くの業種と共に、地球温暖化問題への取組みとして自主的に計画を策定し、活動を行いました。その結果、目標としたエネルギー原単位の低減を達成することができました。
セメント協会の環境自主行動計画の目標
2008〜2012年度におけるセメント製造用エネルギー原単位の平均を1990年度比3.8%低減する
目標原単位:3,451MJ/t-セメント
注:〔セメント製造用エネルギー〕
=〔セメント製造用熱エネルギー〕+〔自家発用熱エネルギー〕+〔購入電力エネルギー〕
結果
2008〜2012年度におけるセメント製造用エネルギー原単位の平均は1990年度比4.4%減の
3,428MJ/t-セメントとなり、目標とした1990年度比3.8%減を達成できた
■ 低炭素社会実行計画
環境自主行動計画に引き続く自主的な活動として、国内企業活動における2020年削減目標を含む「低炭素社会実行計画」を策定し活動を開始しています。
その後、経団連は温暖化対策に一層の貢献を果たすため、2014年7月、2030年に向けた低炭素社会実行計画(フェーズU)を策定することとし、当協会も2030年目標を設定したフェーズUを策定し、2014年12月に公表いたしました。
セメント協会の低炭素社会実行計画におけるエネルギー原単位削減目標
2020年度のセメント製造用エネルギー原単位(*1)(*2)を2010年度実績から39MJ/t-cem削減する。
なお、本削減量は2020年度の生産量見通しを56,210千t(*3)とし、設定した。
セメント協会の低炭素社会実行計画(フェーズU)におけるエネルギー原単位削減目標
2030年度のセメント製造用エネルギー原単位(*1)(*2)を2010年度実績から355MJ/t-cem削減する。
注:
(*1) [セメント製造用エネルギー]=
[セメント製造用熱エネルギー(※)]+[自家発電用熱エネルギー(※)]+[購入電力エネルギー]
(※)エネルギー代替廃棄物による熱エネルギーは含めない
(*2)
セメント製造用エネルギー原単位は「評価年度の実測セメント製造用エネルギー原単位」を、基準年度からの「セメント生産量」と「クリンカ/セメント比」の変動に対して補正したものとする。
(*3) 生産量の見通し
「エネルギー・環境会議」の「エネルギー・環境に関する選択肢」の資料“シナリオ詳細データ(成長ケース、低成長ケース追加)”に記載されている慎重ケースの見通し量とした。
図-7 低炭素社会実行計画におけるセメント製造用エネルギー原単位の推移
セメント協会の低炭素社会実行計画におけるその他の活動概要
・「コンクリート舗装における重量車の燃費の向上」によるCO2排出の削減効果
・「世界的にみたセメント製造用エネルギーの削減」へ向けての情報発信
・革新的技術開発の導入によるエネルギー原単位の低減(フェーズU)
(経済産業省 産業構造審議会 産業技術環境分科会 地球環境小委員会 製紙・板硝子・セメント等ワーキンググループ(2020年度第1回 2020年12月16日開催)-資料5-2)