日本のセメント産業の本格的な始動は1875(明治8)年にさかのぼります。以来150年、ビルやダム、トンネル、橋など、さまざまな社会基盤を整備するための基礎素材産業として、日本の繁栄に大きな役割を果たしてきました。
その品質や製造技術、労働生産性、環境技術は、絶え間ない技術開発の結果、世界のトップクラスに君臨するとともに、近年では廃棄物・副産物等の有効活用により、社会の動・静脈の両面で貢献する産業として、さらなる活躍が期待されています。
ここでは、セメント産業の特徴からその製造方法、セメント各社の取り組みに至るまで、わが国のセメント産業の概要をご紹介していきます。